慰安婦についての橋下大阪市長の発言
Jarring indifference to regional sensitivities
近隣諸国の事情に驚くほど無頓着
「タイムズ」紙 5月15日付
カリスマ的な人気を博す橋下市長の発言は、日本と近隣諸国の関係に壊滅的な打撃を与えた。大言壮語する傾向のあるこの若き市長は、同諸国の事情に驚くほど無頓着なままで、「慰安婦」は軍の規律を維持し、兵士たちに戦場での休息を与える上で必要だったと発言したのである。政府の関係者によると、橋下市長は、とにかく本音をぶちまけることこそが有権者とつながる唯一の方法であると信じる政治家の一人だ。この関係者は、同市長が「外交的な影響を全く考慮せず、中央政府によるアジア地域の関係構築を阻害している」と述べている。
Sorry but that’s simply not good enough
釈明でさえも十分でない
「デーリー・テレグラフ」紙 5月30日付
橋下市長は「慰安婦は必要だった」と述べた件について、当時の軍の幹部が必要だと思っていたことを伝えようとしただけであると釈明している。申し訳ないが、こんな説明では全く不十分だ。米国の政治家が「我々の先祖は奴隷が必要だと思っていた」と発言した際に、そうした行為が道徳的な観点からなぜ間違っていたのかについて言及し、また自身の世代は同じ過ちを繰り返さないと誓わなければ、全く話にならないはずだ。そんな事態が実際に起きれば、その発言者はさらし者となるであろうし、また非難にさらされるべきである。