小中高生向けジュニア・サマー・コースのいろいろ

日本の小中高では、一般的に7月中旬から8月末までの1カ月半の間が夏休みとなります。夏休みといえば、成人した方にとっても夏祭りや花火大会、キャンプなどイベントが盛り沢山の季節です。

イギリスでは、夏の間、小中高生向けのコース、ジュニア・サマー・コースが開講されます。留学生向けに多くの学校で設けられているこのコースは一般的に6月から8月上旬までの期間、開講されます。運営母体は語学学校やサマー・スクールの開講のみを専門としたサマー・スクール運営事務局などがあり、コースの内容も様々となります。

基本的には英語に触れることと楽しむことを前提としていますので、英語授業、スポーツやアートなどの様々なアクティビティー、近郊都市への小旅行など忙し過ぎるぐらいのスケジュールです。ある程度の英語力が必要となりますが、試験対策コースや、数学・物理など専門教科を学ぶアカデミック・コースもあります。またユニークなコースでは、演劇コースというものもあり、学校の担当者のお話では、演劇コースを通して消極的な生徒さんが大変活発になった例もあるそうです。コースによって異なりますが、日本からの生徒さんは2週間や3週間の期間でご滞在される方が多く見受けられます。

滞在は学生寮のみ、ホームステイのみ、またはいずれかを提供する学校が多くなります。ジュニア・サマー・スクールは、現地の小中高生が夏休みで不在となる時期に開講されることから、実際に現地の学生が使用する校舎や寮を借り上げ開講されます。言うまでもなく、イギリスのボーディング・スクールやカレッジは、規模も設備も日本とは大きく異なります。広大な敷地の中で様々な国から来た留学生と触れ合う時間は、日本からの小中高生にとってもその後の人生に大きく影響する時間となるでしょう。実際に、イギリスのサマー・スクールへ参加され、進路を海外の学校へと向けられる方は少なくありません。

最後の砦となるのは、ご両親の不安です。子供を海外へと送り出すことは、旅慣れているお子様であっても不安です。しかしながら現在は航空会社のアナカン（Unaccompanied miner）サービス（両親から航空会社スタッフへお子様を引継ぎ、航空会社スタッフが搭乗から降機まで一緒にご案内、学校担当者へ引継ぐサービス）も航空会社によっては無料または別途費用でお手配することができますので、このサービスを最大限に利用することでご両親の心の不安も少なからず払拭されるのではないでしょうか。

どうしても不安な方は、語学学校で開講される大人向けの英語コースに一緒に行かれることも可能です。ひと夏の大きな経験・想い出としてお子様とお話されてみてはいかがでしょうか。
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中畑 寿子
アフィニティ・エデュケーショナル　
留学・キャリアコンサルタント
ロンドンの語学スクール、カレッジ、大学留学で合計約5年間を過ごし、現在、この経験をもとに、イギリス留学、語学研修、帰国後の転職に関するセミナー、相談、サポートを行っています。


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