(ロンドン 6月23日 時事)海上自衛隊の練習艦「かしま」が22日、ロンドンに到着した。約4カ月にわたる遠洋練習航海の一環。昨年実施された英最新鋭空母「クイーン・エリザベス」率いる打撃群による日本寄港の返礼とも位置付けられ、小牟田秀覚・練習艦隊司令官は「日英防衛協力は新たな段階に入った」と意義を強調した。
「かしま」は5月に日本を出発し、スリランカやジブチなどに立ち寄った後、ロンドンのテムズ川に寄港。25日までの滞在中、英海軍との訓練や安保対話などを行い、米国経由で帰国する予定。
英政府は海洋進出を強める中国を念頭に、インド太平洋地域への積極関与策を打ち出しており、日本とも防衛協力を強化。小牟田司令官は艦上での記者会見で、日英同盟締結120周年に当たる今年、両国が「共通の価値観や戦略を分かち合う」のは重要だと強調。共同訓練などを通じて「防衛協力をさらに深化させていきたい」と語った。
Mon, 04 July 2022