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Mon, 04 July 2022

英国発ニュース

消耗戦、双方で士気低下―ウクライナにも脱走兵

 (ロンドン 6月21日 時事)ロシア軍のウクライナ侵攻は東部ドンバス地方を中心に多数の死傷者を伴う消耗戦となり、双方の軍で士気が低下している。ロシア軍は指揮や補給の混乱などを背景に、侵攻開始当初からの戦意低迷が続く。ウクライナ側も「武器」だった高い士気に疲弊が生じ、兵士の任務放棄、脱走が伝えられている。

 英国防省の19日の報告によると、ロシア軍の士気低下はとりわけ深刻だ。部隊の兵士全員が指揮官の命令を拒否したり、将校と兵士とが互いに武器を向けて対立したりするケースが継続的に起きている。

 国防省は、乏しいリーダーシップや戦闘任務の交代不足、戦闘のストレスなどが原因と分析。「多くのロシア兵は階級を問わず、戦争の目的について混乱したままのようだ」とも述べた。ロシアが侵攻を「戦争」ではなく「特別軍事作戦」と位置付けていることも、兵士の任務放棄などを法的に抑えにくくしているようだ。

 ウクライナ軍への影響も目立ち始めた。ポドリャク大統領府顧問は最近、BBC放送に、1日の兵士の死者が最大200人に上ると指摘した。

 英紙「インディペンデント」はすでに今月上旬、ウクライナと西側情報当局がまとめた報告として、ドンバス地方での戦況悪化がウクライナ軍に深刻な士気の低下を招き、「兵士の任務放棄、脱走が週を追って増えている」と報じていた。疲弊はとりわけ、ウクライナ正規軍と異なり戦闘経験に乏しい抵抗組織の「領土防衛隊」に目立つとされる。

 報道によれば、ウクライナ最高会議(議会)に5月、命令に背いた兵士に対する懲罰強化の権限を現地司令官に与えるための法案が提出されたが、否決されている。
 
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