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ニュースダイジェストの制作業務
Wed, 23 September 2020

英国発ニュース

EUは法的措置も視野―英法案でチキンゲーム拍車

 (ブリュッセル 9月15日 時事)英下院で14日、欧州連合(EUからの離脱に関する国際条約「離脱協定」を一部ほごにする法案の基本方針が承認された。英政府は法案を脅しに難航する自由貿易協定(FTA)交渉で譲歩を引き出す狙いだが、EUは反発しており、法的措置も辞さない構えだ。

 ジョンソン英首相が設定した来月15日のFTA合意期限まで1カ月。決裂の恐れが高まる中、「チキンゲーム」に拍車が掛かっている。

 EUは、法案が成立すれば「離脱協定と国際法への極めて深刻な違反となる」(欧州委員会のシェフチョビッチ副委員長)と主張。協定不履行ならFTA合意もないとの立場を明確にしている。

 さらにEUは、法案から違法部分を月内に撤回するよう要求。英政府が応じない場合、法的措置に踏み切る方向だ。制裁金などにもつながる離脱協定の紛争解決制度やEU司法裁判所提訴の手続きが想定されている。

 英政府はすでに撤回を明確に拒絶しているが、EUは「期限まで英国からの反応を待つ」(欧州委報道官)としており、今後は英下院での修正案などをめぐる議論を見極めるとみられる。

 ただ、仮に法的措置を取っても手続きには長期間を要する。このため実際には、法的措置と並行して英政府とのFTA交渉はギリギリまで続けることになりそうだ。

 一方、欧州議会は11日、各会派代表らによる声明を出し、離脱協定に違反すれば「英EU間のいかなる合意も承認しない」とクギを刺した。

 合意期限を過ぎても、決裂による経済、社会の混乱を避けるため、英国の「移行期間」が終わる年内のFTA発効に向けた交渉が続く可能性もあるが、欧州議会は「駆け込み合意」で十分な審議時間を確保できない事態を警戒。「民主主義的な監視の制限は受け入れない」とも強調した。
 
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