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Thu, 18 October 2018

英国発ニュース

英北アイルランド政党、国境検査に断固反対-全国民が一緒にEU離脱

 (ロンドン 10月10日 時事)少数与党のメイ内閣に閣外協力している北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)のアーリーン・フォスター党首は9日、訪問先のブリュッセルで英国の欧州連合(EU)離脱交渉をめぐり、バルニエEU首席交渉官と会談した。離脱に伴って英本土と北アイルランドの間に事実上の国境検査が導入されるような事態には断固として反対する姿勢を改めて伝えたとみられる。

 会談後、フォスター氏は昨年12月の英EU合意で、北アイルランドが同意しない限り、英本土と北アイルランドの間に「新たな規制上の障壁」が導入されないことが約束されていると指摘。「英国は投票でEUを離脱することを決めた。結果は尊重されるべきだ。全国民が一緒に離脱する必要がある」とツイッターに投稿した。

 英メディアは、メイ政権が北アイルランドとEU加盟国アイルランドの間に税関などの「ハード・ボーダー」を復活させないため、EUの要求を大筋で受け入れ、北アイルランドをEUの関税同盟と単一市場に事実上残留させる譲歩案を提示する見込みだと報じている。

 実際にそうなると、単一市場を脱退する英本土と北アイルランドの間では、工業製品の安全基準に関する検査や、農業製品の検疫などが必要になる。英EUは貿易円滑化技術を駆使することで、そうした事実上の国境検査を可能な限り目立たないものにする考えだが、DUPは、手続きをどんなにスムーズにしても、英本土と北アイルランドの経済圏が別々になる事態は受け入れられないと念を押す格好となった。

 ロイター通信によると、フォスター氏は「英本土から北アイルランドに輸入される物品を検査するのは認められない」と強調。5年後、10年後に英国とEU(の規制環境)が乖離(かいり)していった時のことを考えてほしいと訴えた。

 DUPは北アイルランドの英帰属が今後も続くことを願う「ユニオニスト」の最強硬派で、北アイルランドと英本土の関係が疎遠になるような提案には強い拒否反応を示している。メイ首相は政権運営のためDUPの協力を必要としてきたが、離脱合意をかけてDUPを切る可能性もゼロではない。

 ただ、メイ政権は今月末に予算案の発表を控えており、DUPが離反すれば予算案は最大野党・労働党などの反対によって否決され、不信任を突き付けられる恐れもあり、慎重な見極めが必要になりそうだ。
 
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