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Sat, 25 November 2017

英国発ニュース

英政権、内輪もめに拍車-造反組40人、外相から威圧的書簡

 (ロンドン11月13日時事)英国の欧州連合(EU)離脱をめぐり、メイ政権の内輪もめに拍車がかかっている。英紙によると、メイ首相に不信任を突き付ける与党・保守党議員が40人に達したほか、宰相の座を狙うジョンソン外相とゴーブ環境・食料・農村相が連名で首相に書簡を送り、EU離脱方針をめぐる閣内不一致の解消を迫った。

 12日付の「サンデー・タイムズ」紙は、保守党の下院議員40人が首相に不信任を突き付ける書簡に署名することで合意したと報じた。同党が党首選を行うには同党の下院議席数の15%に当たる48人が同党の「1922年委員会」に申し立てを行う必要があるため、まだ8人足りない。

 しかし、10月上旬の報道で30人とされていた造反組は、わずか1カ月で10人増えたことになり、EU離脱交渉のこう着状態が長期化するにつれ、首相への不満が高まっていることがうかがえる。

 一方、12日付の日曜紙「メール・オン・サンデー」が伝えたジョンソン、ゴーブ両氏の共同書簡は、首相の離脱方針を「良識ある現実主義」だと評価しながらも、「次回(総)選挙までに(英国が)完全に独立した自治国家になるという目標」を頓挫させることを企てる勢力に対して「決意を示す」必要があると指摘。その上で、離脱に伴う社会・経済制度の急変を緩和する「移行期間」を2021年6月30日までと決め、政府として表明するよう求めた。

 ジョンソン氏は昨年6月の国民投票で離脱派に勝利をもたらした立役者。移民規制を重視する「ハード・ブレグジット(強硬な離脱)」派の中心人物の1人で、EUとの経済関係を優先し、なるべく波風の立たない離脱を目指す「ソフト・ブレグジット(穏健な離脱)」派のハモンド財務相らと反目している。

 ゴーブ氏はもともと強硬派だったが、このところEUとの経済関係の重要性に理解を示す発言も行っていた。

 同紙によると、書簡はジョンソン氏が先月、首相の首席補佐官ギャビン・バーウェル氏に手渡した。ハモンド氏らを念頭に「頭をすっきるさせる」「(ジョンソン氏らの)論理を内面化させる」といった「全体主義的な脅迫」(同紙)がちりばめられた総じて威圧的なトーンになっているほか、他の閣僚には見せないよう首相にくぎを刺しており、今後物議を醸す可能性がある。

 メイ首相は昨夏、EU離脱決定直後の混乱の中で就任し、今春まで高い支持率を誇っていたが、これに乗じて決断した前倒し総選挙で事実上の敗北を喫し、求心力を失った。その後も離脱交渉の停滞やファロン前国防相ら閣僚の相次ぐ辞任に見舞われ、政権はレームダック(死に体)化している。
 
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