為替はなぜ変動するのか

本コラムでは、これまで「少ない資金で、為替の取引をして利益を上げる方法」であるFXについてお話してきました。ポンドや円といった各国の通貨が値上がりまたは値下がりすること（為替の変動）を利用し、売買する（安いときに買って高いときに売る）ことで利益を上げることができるというのがFXの仕組みでしたね。また独特の「レバレッジ効果」を使えば、わずか30ポンドの資金で1万ポンドの取引ができるというのもFXの大きな特徴でした。今回は、「そもそも為替はどうして変わるのか」という点について考えてみましょう。

一般的に言って、為替は2国間の相対的な力関係によって決まります。言い換えれば、より強い国の通貨が高くなり、逆に弱い国の通貨が安くなるということです。例えばポンドと円の為替は、英国と日本の力関係の影響を受けます。つまり、為替相場とは、あたかも2つの国同士が絶えず綱引きの勝負をしていて、状況に応じてより強い国の方へと相場が引っ張られていく、といったような側面を持っているのです。

為替に影響を与える景気と金利などの要素

それでは各国の「力」とは何でしょうか。その一つの指標となるのが景気動向です。景気が良ければ株価や金利の上昇が期待できますので、海外から資金が集まります。その結果、需要が増えたその国の通貨は高くなります。ポンド・円相場の場合、英国の方が日本に比べて景気が良ければポンド高・円安、逆に英国の方が景気が悪ければポンド安・円高となる要因になります。

もう一つ大事な要素が金利です。同じお金を預けるにしても、誰もが金利が高い方にお金を預けたいと思いますよね。だから、概して金利の低い国から高い国へと資金は移動します。また戦争やテロなども為替の変動要因です。政情の安定している国の通貨の方が高くなる傾向があります。

また各国首脳や財務官といった要人の発言によって市場が動くことがあり得ます。為替の急激な変動による経済への悪影響を避けるため、政府が中央銀行を使って市場取引に参加するという、いわゆる「政府による市場介入」も為替価格に影響を与える要素です。さらには投機筋による巨額の売買によって値段が変動する場合などがあります。

為替のレートが変わる要因

様々な要素に対するリスク管理が大事

こうした様々な要素が絡み合って、日々の為替レートは変動しているのです。つまり「為替はなぜ変動するのか」という問いに対する答えは一つではありません。そしてその答えを導くためのヒントは、日々のニュースや皆様が送る日常生活の端々に隠れているのです。

きちんとリスク管理を行うという大前提さえ守れば、色々な事象からヒントを得て取引ができるというのもFXの魅力です。ヒロセフィナンシャルUKでは、「ロスカット」などお客様のリスクを最小限とする仕組みを用意しております。詳しくは、下記の連絡先までお気軽にご連絡ください。

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