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Mon, 22 July 2019

本当に使える会計

経営において会計は身を守る防具だけでなく、勝ち抜くための武器にもなります。英国日系企業の経営者が知っておきたい会計トピックを、会計のプロが分かりやすく解説。

VATに関する調査とリスクの高い分野

当社はこの3年ほど歳入関税庁(HMRC)の訪問調査を受けていませんが、これは普通のことですか。

HMRCは、コンピューターによるリスク分析ツールなど、提出されたVAT(付加価値税)申告書の信頼性を確かめる高度なシステムを備えています。HMRCが設定した数値やそのほかの基準状況によるリスクの特性に基づいて、法令順守に関する訪問調査、あるいはそのほかの調査を実施する企業が選ばれます。VATの還付申告書を提出し、訪問調査を受けていない企業の場合、HMRCは申告書が正しいか還付前に確かめる可能性があるでしょう。

ちょうどVATの還付申告書を提出したばかりですが、HMRCの訪問調査を受けることになるでしょうか。

その可能性はあります。まず担当官は申告書類で得られる情報を確かめ、次に企業に電話で問い合わせます。通常は還付申告書を提出した理由を尋ね、これに対する答えやそのほかの質問に対する答えから訪問調査が必要かどうかを判断します。会計士が還付申告書を提出した場合には、HMRCに対して会計士に連絡を取るよう答えるのが賢明でしょう。

また、訪問調査が必要か、書類調査だけで十分か、担当官の判断に関わらず以下のような文書を求められる可能性があります。

  • ● VAT勘定の複写
  • ● 購入・販売計画
  • ● 購入インボイスの見本
  • ● 販売インボイスの見本

VATの調査官から電話があり、情報を提供するよう求められましたが、どうすべきですか。

情報を提供する前に、購入インボイスと販売インボイスが規則を順守しているか確かめる必要があります。この段階で何らかの誤りを見つけた場合には、それを報告する必要がありますが、残念ながらこうした誤りの発見は調査によって促されたものと見なされ、「任意の開示」として扱われません。

HMRCが最初に行う確認の一つは、供給者のVAT登録番号がきちんとインボイスに記載されているかどうかです。VAT番号がなければ、そのインボイスのVAT還付請求は認められません。しかも通常、VAT請求額の30%が罰金として科せられることになります。

HMRCが集中的に調べるのは、どういった分野ですか。

特に誤りを犯しやすく、一般にVATを追加徴収されやすい分野は、以下の通りです。

■ 自動車: 企業が自動車購入時に支払ったVATの還付を受けられるのは極めてまれなことです。受けている場合には、私的には全く使用していないことを示す証拠を提示しなければなりません。

■ リバース・チャージ: これはVATでは特に複雑で直観的には分かりにくい分野です。簡単に言うと、英国外からサービスを購入した場合には、「リバース・チャージ」を計上する必要があります。

■ 他のEU加盟国への輸出: 物品でもサービスでも顧客のVAT番号を確認しておくことが重要です。

■ 費用の再請求: 英国内の顧客に物品またはサービスを供給し、関連費用を再請求する場合には、再請求分を含めたすべての供給に対してVATが課せられます。これは、本来ならばVATの対象ではないものを含めた全費用に適用されます。

ian イアン・ロウ
パートナー
会計監査部署に所属。25年以上の経験を様々なビジネスにて駆使し、また財務会計に関して企業の立場からアドバイスを提供する姿勢から、多くのクライアントの信用を得ている。

財務
 

パートナー陣

  • 会計パートナー陣スティーブン
  • 会計パートナー陣ポール
  • 会計パートナー陣ニック
  • 会計パートナー陣ジョン
  • 会計パートナー陣イアン
  • 会計パートナー陣シャロン
  • 会計パートナー陣祐介

当記事はあくまでも一般的な情報を提供する目的で作成されており、専門的なアドバイスを目的としたものではない為、これを受けての対応は独自の責任の下で行ってください。
正式なアドバイスは、全体的且つ詳細状況を把握した上にのみに提供される必要があります。また、ここに記載の情報は、執筆当時において最も正確なものとして提供を行っています。
更なる情報やアドバイスをお求めの場合、別途下記までご連絡ください。

グリーンバック・アラン LLP
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