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Sun, 20 October 2019

本当に使える会計

経営において会計は身を守る防具だけでなく、勝ち抜くための武器にもなります。英国日系企業の経営者が知っておきたい会計トピックを、会計のプロが分かりやすく解説。

財務報告基準FRS 102での外貨建処理

FRS 102は、外貨での直接的な取引と、または英国外の事業所での取引の両方への対応が可能です。さらに外貨建での財務諸表の表示へも対応しています。

FRS 102では、機能通貨と表示通貨という2つの考え方があります。簡単に言うと、機能通貨とは事業主が財務諸表で各項目を計算する場合の通貨、表示通貨とは事業主が財務諸表の表示をする際に使用する通貨となります。

機能通貨についてもう少し詳しい話を聞かせてくれませんか。

これは、事業主の活動する主な経済環境に沿った通貨となります。英国を拠点とする企業では、通常はGBP。FRS 102では、機能通貨の指標を以下のように説明しています。
・商品やサービスの販売価格に大きな影響を与える通貨。
・主に競争力及び規制によって商品やサービスの販売価格が決まるような国の通貨。
・商品やサービスを提供する労働費や材料費、そのほかの費用に大きな影響を与える通貨で、多くの場合はそれら費用が表示され決済される通貨。

機能通貨の規則は海外子会社や支店にも適用されますか。

海外子会社や支店の場合でも、事実上、親会社の延長上にある場合には親会社と同様に扱われます。これに該当するかを判断するには以下の点を明確にする必要があります。

・経営判断が英国事業側の経営陣によってなされるのか、親会社でなされるのか。
・全取引に占める親会社との取引の割合は、高いか低いか。
・英国事業側の資金は現地で調達しているか、それとも親会社に依存しているか。
・英国事業側は余剰資金を定期的に親会社に送金しているか、あるいは現地で保持しているか。

外貨建取引ではどの為替レートを用いたら良いですか。

取引は直物為替レートを使って換算されます。ただし、大きな変動がなければ、1週間または1カ月間の平均レートの使用も認められます。貨幣項目は、会計期末にその日に適用される為替レートで換算。貨幣項目には銀行残高や売掛債権、買掛債務、未払い費用、繰延税金を含めた税額、ファイナンス・リースなどがあります。非貨幣項目は過去の取引日の為替レート、もしくは公正価値を算定した日の為替レートで換算。非貨幣項目には不動産、設備・機器、のれん、棚卸資産、前受金繰延収益、株主資本などがあります。

在外事業所への純投資はどのように換算しますか。

在外事業所から受け取る、または支払うべき貨幣項目が存在することもありますが、こうした項目の決済を予定していない場合、もしくは近い将来には決済が発生しそうにない場合には、この項目は実質的に在外事業所に対する純投資の一部となります。FRS 102ではこうした金額を再換算し、為替差額を損益計算書に計上します。

表示通貨についても説明してくれませんか。

事業者の財務諸表にて表示する通貨のことです。FRS 102では、どの通貨で表示しても良いと認められています。

会計上では、どのような開示が求められますか。

下記についての開示が求められます。

・会計期間中に損益計算書に計上される為替差額
・会計期間中に発生した資本に分類される為替差額
・財務諸表を表示する通貨
・表示通貨が機能通貨と異なる場合、その理由も開示
・機能通貨を変更した場合、その理由も併せて開示

ian イアン・ロウ
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会計監査部署に所属。25年以上の経験を様々なビジネスにて駆使し、また財務会計に関して企業の立場からアドバイスを提供する姿勢から、多くのクライアントの信用を得ている。

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