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Tue, 12 November 2019

本当に使える会計

経営において会計は身を守る防具だけでなく、勝ち抜くための武器にもなります。英国日系企業の経営者が知っておきたい会計トピックを、会計のプロが分かりやすく解説。

リバース・チャージのVAT手続き

付加価値税(VAT)の「リバース・チャージ」とは何ですか。

提供する商品やサービスの価格にVATが発生する場合には、そのサービス提供者がVATを課してそれを英国歳入関税庁(HMRC)に申告します。しかしVATのリバース・チャージの手続きは、VAT計上の義務を事実上、サービス提供者から顧客の側に移す欧州連合(EU)全体の制度です。

これは商品とサービスの提供に適用されるのですか。

リバース・チャージはサービスに適用されますが、EU間での商品の提供にも同様な手続きが設けられており、この制度は「取得税(Acquisition tax)」として知られています。

サービスの提供を受けた顧客にリバース・チャージのVATが適用される場合、購入したサービスにVATを計上する必要があるかどうか、どのようにして判断するのですか。

一部の例外はあるものの、VATのサービス提供地(Place of Supply)の基本的ルールでは、EUの企業に対して他のEU加盟国またはEU域外からサービスが提供される場合、サービスを受ける側が所在する国でサービス提供が行われたと見なすことになっています。こうしたサービスは一般的に「リバース・チャージのサービス」と呼ばれています。こうしたサービスがEUの企業に提供される場合には、その企業は所在するEU加盟国において、提供価格に対するVATを計上する義務があります。

リバース・チャージのVATの計上が必要と分かった場合、どうすればいいのですか。

英国企業が他のEU加盟国の提供者からリバース・チャージのサービスを購入する場合には、そのサービス提供に対して提供者の国のVATは課されません。VAT登録をしている場合、英国のサービス購入者は提供者に英国のVAT番号を伝えます。英国の購入者は、提供されたサービスの価格に対し、英国のVAT税率で英国にてVATを計上する義務があります。このVATは、その企業がVAT申告期間中に行った他の提供に課されたVATと合わせ、英国のVAT申告書の第1欄(box 1)に記入し申告します。

リバース・チャージのVATは他のEU加盟国からの購入だけでなく、EU域外からの購入にも適用されるのですね。

その通りです。リバース・チャージのサービスを購入する英国企業は、サービスの価格に対し、英国にてリバース・チャージのVATを計上する義務があります。

リバース・チャージのサービス提供に対し計上したVATは、還付を受けられますか。

その英国企業が提供されたサービスに対し課されたVATの還付を受ける資格がある場合は、VAT申告書の第4欄(box 4)に記入すればリバース・チャージのVATの還付を受ける資格があります。ただし課されたVATの一部のみ還付を受ける資格があるまたは全く還付を受ける資格がない企業も多く、こうした企業は最終的にはこのVATをHMRCに支払うことになります。

VAT登録をしていない場合には、リバース・チャージのVATはどのように計上するのですか。

VATの登録が不要か登録資格がないために登録を行っていない企業は、VAT登録に適用される売上高を決める際にリバース・チャージのサービス提供を含める必要があります。すなわちリバース・チャージのVATを計上するだけのために、VAT登録が義務付けられる場合があるということです。

シャロン・ギリス シャロン・ギリス
VAT パートナー・デジグネート
HMCE(現HMRC)にてVATアシュランス関連業務、その後多国籍企業や様々な分野の顧客へのVATの助言を専門とする。現在GBAのVAT部門に高い専門性と豊富な知識をもたらしている。

 

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当記事はあくまでも一般的な情報を提供する目的で作成されており、専門的なアドバイスを目的としたものではない為、これを受けての対応は独自の責任の下で行ってください。
正式なアドバイスは、全体的且つ詳細状況を把握した上にのみに提供される必要があります。また、ここに記載の情報は、執筆当時において最も正確なものとして提供を行っています。
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